解説:ブロッカーとブロック

 

ブロッカーとは

相手クリーチャーからの攻撃を身を挺して守ってくれる存在、それがブロッカーです。

ブロッカーは主に水・闇・光文明の一部のクリーチャーが持つ能力で、相手クリーチャーが自分か自分のクリーチャーに攻撃を仕掛けてきた際にそこに割り込んで攻撃をブロックする事が出来ます。

ブロックするとどうなるの?

ブロックをすると、その攻撃を仕掛けたクリーチャーとブロックを行ったクリーチャーとのバトルが発生します。
バトルですので通常のクリーチャーに対しての攻撃と同じく、対決する2体のパワーを比べあいパワーの大きい方は生き残り、パワーの小さい方は破壊されます。(同じパワーだと両者破壊)

ブロックが発生すると初めに指定した対象への攻撃行われません。
ブロッカーがバトルに負けたら攻撃が貫通するなどという事はなく、バトルの勝敗結果によらず、攻撃はバトルを以て終了します。

どうやってブロックするの?

相手プレイヤーが攻撃を行うクリーチャーをタップし攻撃目標を宣言します。
その宣言の後、その攻撃を止めたい場合は自分のブロッカー能力を持つクリーチャーをタップして「ブロック」と宣言します。
これでブロックは成立し攻撃クリーチャーとブロッカークリーチャーのバトルが発生します。

【解説:攻撃】

なお、1回の攻撃に対してブロック出来るブロッカーは1体のみです。
そのブロッカーが負けた場合にもう1体のブロッカーを追加で向かわせるような事も出来ません。

また、ブロックを行うクリーチャーはアンタップ状態でなければならず、通常そのターン1度ブロックを終えたブロッカーは2度目のブロックを行えません。

ブロッカーはやられちゃっていいの?

ブロッカーが相手クリーチャーのパワーを上回っており、ブロックで弾き返せる状況であればいいのですが実際はそうにもいきません。

ブロックをしてバトルで破壊されるのが分かっていてもダイレクトアタックを決められてしまう場合や、これ以上シールドをブレイクされたくない状況、または自分の「より重要度の高いクリーチャー」を守る場合には犠牲を覚悟でブロックを行うことも多々あります。

被害を最小限に抑えるためにブロッカーを犠牲にする。
これはブロックできるという能力を備えたクリーチャーの宿命なのかもしれません。

召喚酔いしてるんだけど・・・?

ほとんどのブロッカーはスピードアタッカーを持っていないのでバトルゾーンに出した次の相手ターン中は召喚酔いの状態になっています。

しかしクリーチャーは召喚酔いはそのクリーチャーが攻撃できるか否かにしか関係がありませんのでブロックは問題なく行えます。

どんなブロッカーがいるの?

ブロッカーにはコスト1の小型のものからコスト10を超える大型のものまで様々で、擁する文明は主に水・闇・光となっています。
それでは各文明のブロッカーの特徴とおすすめクリーチャーをご紹介します。

水文明:ドローなもやしっこ

水文明はドロー(カードを引くこと)能力に優れた文明なので、ブロッカーにもバトルゾーンに出た時やブロックをした際などにカードを引く能力を持っているものがいます。


この《アクア・ヒルズ》の様にS・トリガーから飛び出すカードが引けるブロッカーなど便利なものが非常に多いです。

また水文明限定というわけではないのですが、通称「モヤシ」という能力を持っているクリーチャーがおり、これは「破壊された時に墓地に行くかわりに手札に戻る」という大変優れた能力です。
この能力を持ったブロッカーはブロックして破壊されても手札に戻りまた次のターンに再度繰り出すことができ、粘り強いディフェンスを実現します。

闇文明:スレイヤーと墓地とハンデスと

闇文明には「スレイヤー」というバトルの後にその勝敗によらず強制的に相手を葬り去る能力を持つブロッカーがいます。


スレイヤーブロッカー《封魔メールワスプ》。スレイヤーブロッカーが出ていると、どれだけ高いパワーを持ったクリーチャーでもブロックされると昇天させられますので、相手は呪文などで除去する手段を用意しなければなりません。厄介な相手です。


そして墓地、墓地肥やし。この《白骨の守護者ホネンビー》はバトルゾーンに出た時に、山札から3枚を墓地に置き、今置いた3枚を含む墓地全体からクリーチャーカード1枚を手札に加えることが出来ます。
闇文明にとって墓地は「好きにクリーチャーカードを回収できる山札」のようなものなので沢山のカードを一気に墓地に置いていけるのは大変重要な事なのです。
これは人気カードで、墓地肥やし3枚、回収1枚、そしてパワー3000のブロッカーが残ると至れり尽くせりなスペックとなっています。
守備力を上げながら墓地を充実させ手札も回収できる、コスト4とは思えません。


最後にハンデス。ハンデスはHand Destructionの略で相手の手札を捨てさせる強烈な能力です。《西部人形ザビ・バレル》はコスト3でハンデス1枚とブロッカーを持つ優秀なクリーチャーです。
(ハンデスは場合によってはとんでもない悪影響が出ることもありますが概ね強力です)

光文明:無限&無敵

光文明は全体的に基礎パワーが他文明より高く設定されており、パワーが重要となるブロッカーとしては最上級の性能を持ちます。
ブロッカーのほとんどは一切の攻撃ができないのですが、光文明だけは例外です。
プレイヤーへの攻撃こそ出来ないものの相手クリーチャーへの攻撃は許されているものが多数です。
順類に種類も多く単にブロックするだけのものから追加効果を発動するものまで様々です。

《無限の精霊リーサ》は無限ブロッカーです。
ブロックはクリーチャーカードをタップして行いますが、この《無限の精霊リーサ》はバトルで勝利した場合、アンタップされ、再度ブロックを行えるようになります。
そうです、この《無限の精霊リーサ》はバトルに勝利する限り何度でもブロックを行い続けることが出来るのです。
バトルで負けてしまう相手は見過ごし、勝てる相手にだけブロックを宣言するというテクニックで相手ウィニー軍団を完封することが出来る頼もしいクリーチャーです。


《光器パーフェクト・マドンナ》は無敵のブロッカーです。
ブロックを行いバトルで負けても破壊されず、山札送りにしても送られず、マナ送りにしても、シールド送りにしても、手札送りにしても一切バトルゾーンを離れない、そんな脅威の生存率で相手フィニッシャーであろうと耐え続けるブロッカーは稀です。
そんな《光器パーフェクト・マドンナ》も闇文明のパワーダウン効果や置換効果による除去にはやられてしまうのですが、相手がそれを採用していなければ絶対にバトルゾーンを離れることがないというのはもはや反則級。

ブロッカーの天敵

数で攻められる

低コストのクリーチャーを並べ数で来られると厳しいです。
相手のパワーの高低に関係なく1攻撃につき1ブロッカーを使っていってしまうので、足りなくなればプレイヤーへ攻撃が通ってしまいます。

ブロッカー破壊の能力を使われる


「ブロッカーを破壊する」という能力は天敵です。
上の《爆竜 GENJI・XX》などはその代表で、攻撃するたびにおまけのようにブロッカーをその強さに関係なく1体破壊していきます。
こうなると高いコストを出して強力なブロッカーを出しても糠に釘です。


もっと悲惨なのは《メガ・ブレード・ドラゴン》で、バトルゾーンに出た時に相手のブロッカーをその強弱に関わらず全て破壊します。
ブロッカーにとって天敵中の天敵と言えるでしょう。

ブロックが出来ないようにされる


D2フィールド《ユニバーサル・鮫・アンド・シー》は非情の1手です。
これを使われたが最後、相手のクリーチャーは全て「攻撃はブロックされない」という能力を獲得します。
後生大事に並べたブロッカー軍団たちが陳腐化されたオブジェの様相をさらけ出す瞬間です。
光文明以外のブロッカーの多くはただそこにいるだけの何かになります。

全てタップされてしまう


ブロッカーはブロックするためにはアンタップ状態でなければいけません。
ならば一斉攻撃を仕掛ける前にと、こちらのクリーチャーを全てタップさせてしまう呪文が存在します。
それが《DNA・スパーク》です。
これを食らうとブロッカーは完全に沈黙しますので、対策としてメタリカの攻撃曲げクリーチャーを混ぜるなどして乗り切りたいですね。
(攻撃曲げは逆にタップされていないと使えない能力)

ブロックのコツ


  • 被害の大きさとその拡がり、あわせて相手の継続手を想定しよう
  • 相手がプレイヤーを攻撃しようとしている場合、その攻撃数に対してブロッカーが足りない場合、もっとも被害が小さくなる(ブレイク数が少ないなど)組み合わせでブロックしよう
  • ある程度マナが溜まったらパワーが比較的高いブロッカーを出して相手を牽制しよう
  • 相手クリーチャーの攻撃時能力をよく把握しておこう
  • ニンジャ・ストライクに気を付けよう
  • 火のドラゴンに気を付けよう


最後に

私はブロッカーや攻撃曲げが大好きです。
ブロッカーの入ったデッキは攻防の駆け引きを必要とする、より戦略的なプレイを必要とするためです。
しかしそれこそがデュエマの醍醐味であるかとも思いますので、是非一度ブロッカーを採用したデッキを作ってみてはいかがでしょうか。



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