解説:「召喚」と「バトルゾーンに出す」の違い

《イッツ・ショータイム》

「召喚」と「バトルゾーンに出す」の違い

クリーチャーは召喚してバトルゾーンに出すのが基本ですが、デュエマでは召喚せずにバトルゾーンに出す事も可能なのでそれらは明確に分けられています。

カードテキストに明記されている場合がほとんど

(写真1)
上の写真1は呪文《イッツ・ショータイム》のカードテキストをアップにして、注目点にマーカーを付けたものですが、なんとこの呪文は1つの効果の中で「召喚」「バトルゾーンに出す」の両方が登場します。

このように呪文やクリーチャーの能力などで「バトルゾーンにクリーチャーを出す」効果があるものは、それが「召喚してバトルゾーンに出す」のか、「単にバトルゾーンに出す」だけなのかは、ほとんどの場合カードテキストに明記されていますので、しっかり確認することが大切です。

(写真2:《伝説の正体 ギュウジン丸》の登場時能力は召喚でないと発動しない)
《イッツ・ショータイム》は《伝説の正体 ギュウジン丸》とのデザイナーズコンボを形成する強力な呪文なのですが、これを唱えると相手は手札から好きなだけクリーチャーをタダ(コストを支払わずに)で「バトルゾーンに出す」事が出来ます。その後自分は相手が出したクリーチャーよりも大きいコストを持つクリーチャー1体を「召喚する」ことが出来ます。

《伝説の正体 ギュウジン丸》は召喚した場合にのみ強力な能力を発動するクリーチャーです。

このクリーチャーのように召喚時限定いう条件を有するクリーチャーは他にも多数いるので、《イッツ・ショータイム》の効果は、相手は「バトルゾーンに出す」で、自分は1体「召喚する」という風になっているのでしょう。

【コンボ:ギュウジン丸タイム】

召喚か否か

クリーチャーの「バトルゾーンへの出し方」には色々な方法があります。
様々な手段を知ることによりデュエルにもそれが活かせるようになりますが、そのクリーチャーの「出し方」が「召喚」なのか「召喚ではない」のか、これを正しく把握しておくことは重要です。
(召喚時にのみ発動する能力を使えるのか使えないのかをしっかり判別出来るようになります)

【召喚】 ナコストを支払い召喚したもの

これが最も基本の方法です。
マナコストを支払ってバトルゾーンにクリーチャーを出したものは召喚です。
また、《戦慄のプレリュード》などでコスト軽減しゼロ文明クリーチャーを0マナで繰り出した場合も召喚扱いになります。

【召喚】 ナコストを支払い進化したもの

マナコストを支払ってバトルゾーンに出ているので、進化クリーチャーと言えど召喚になります。
コスト軽減でゼロ文明進化クリーチャーを0マナで出した場合も上項と同じ扱いになります。

【召喚】 シールド・トリガーで召喚したもの

シールドブレイクされてそこから出てきたシールド・トリガーをもつクリーチャーをバトルゾーンに出した場合は、カードテキストに「コストを支払わずに召喚」とありますので、召喚です。(稀にスペースの都合上省略されているものあるので注意)

【召喚】「召喚する/してもよい」など「召喚」と書かれている効果でバトルゾーンに出たも

カードテキストに「召喚」と書かれているものは全て召喚になります。これには他にもニンジャストライク、マナ爆誕、G・ゼロなどがあたり、またいくつかの呪文にも「召喚」の文字が見つかります。
例1 クリーチャーのニンジャ・ストライクの場合
ニンジャ・ストライク7(相手のクリーチャーが攻撃またはブロックした時、自分のマナゾーンにカードが7枚以上あり、その攻撃中に「ニンジャ・ストライク」能力を使っていなかった場合、このシノビをコストを支払わずに召喚してもよい。そのターンの終わりに、このシノビを自分の山札の一番下に置く)
例2 クリーチャー《百万超邪 クロスファイア》の場合
G・ゼロ-自分の墓地にクリーチャーが6体以上あり、自分の《百万超邪 クロスファイア》がバトルゾーンになければ、このクリーチャーをコストを支払わずに召喚してもよい
例3 自分で唱えた《イッツ・ショータイム》の場合
相手は進化ではないクリーチャーを好きな数、自身の手札からバトルゾーンに出してもよい。その後、自分は、その中でコストが一番大きいクリーチャー以上のコストを持つクリーチャーを1体、手札からコストを支払わずに召喚してもよい。(相手がこのようにしてクリーチャーをバトルゾーンに出さなかった場合、自分の好きなクリーチャーを手札からコストを支払わずに召喚してもよい
繰り返しになりますが、重要なのはその能力の説明に「召喚」の文字があるかどうかです。
しかしながら一部のキーワード能力(シールド・トリガー、ニンジャ・ストライクなど)を持つカードでは、印刷幅の都合か注釈が省略されている場合があるので注意が必要です。


【召喚ではない】 革命チェンジ

これはバトルゾーンのクリーチャーの攻撃時に、そのクリーチャーと手札のクリーチャーがバトンタッチして入れ替わっているというもので召喚扱いにはなりません。
バトンタッチです。

【召喚ではない】 侵略

コストを払わずに他クリーチャーの攻撃を乗っ取っているので召喚ではありません。進化しているのに

【召喚ではない】 呪文やクリーチャーの能力で「バトルゾーンに出す/出してもよい」など「召喚」と書かれていない効果でバトルゾーンに出たもの

大事なのは召喚と書かれているかどうかです。
それがないものは全て召喚ではありません。
(省略されたカードテキスト・キーワード能力には注意してください)

召喚の注意点

ここまで召喚とバトルゾーンに出すことの違いを色々と延べてまいりましたが、ひとつ注意点があります。

それは、「召喚」は「バトルゾーンに出す」でもあるということです。

「バトルゾーンに出す」は「召喚」ではありませんが、「召喚」は「バトルゾーンに出す」という事でもあります。

例1)
「クリーチャーがバトルゾーンに出た時、カードを1枚引く」という能力があった場合、これに反応するのは「召喚」と「バトルゾーンに出す」の両方。

例2)
「クリーチャーが召喚された時、カードを1枚引く」という能力があった場合、これに反応するのは「召喚」のみ。

最後に

まだデュエマ歴の浅い子供たちのデュエルを見ていると、なんでもかんでも召喚と呼んで本来使えない能力を使っていることがあります。
この「召喚かどうか」のルールは、アニメなどでも細かく追及されることはありません。
知らなくて当たり前なのです。
ですが大会などに参加した場合にこの理解が足りず、指摘され、全く自分の描いていた形と違うデュエルになってしまうのは避けたい所です。
ルールをしっかり覚えて最高のデッキでデュエルに臨みたいですね。



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