【デュエマ】∞龍・あたポンのもつ「無視効果」の裁定を超解説!【これで安心♪】

”無視”の仕組みが完全解明!

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《∞龍 ゲンムエンペラー》や、


《あたりポンの助》などが持つ、

”クリーチャーの能力を全て無視する能力”

これは未だに謎が多く、少なくないプレイヤーが困惑している状況だと思う。

オジサンもこれいまいちよく分かってなかったんだけど、この度めでたく、

”無視する効果にまつわる全ての処理や考え方に筋の通った振る舞い(処理)”
を見つける事が出来たので、この記事ではそれらを解説していこうと思う!

なのでみんなもしっかりこれをチェックして、プレイに役立てて欲しい!


「クリーチャーの能力を無視する」の基本

《∞龍 ゲンムエンペラー》や《あたりポンの助》などで「クリーチャーの能力が全て無視された状態」。

はたしてこれは具体的にどのような状態なのだろう?

状態やケースに分けてこれから順番に解説していくぞ!

大前提その1:バトルゾーンだけ!?

まず大前提その1。

この無視される効果はバトルゾーンでのみ有効だ!

なので、対象のクリーチャーが手札や墓地にある時は全然影響なし!

なので《あたりポンの助》なんかに名前を指定されて能力を無視されていても、手札で発動する革命チェンジのような能力は健在!

例えば《蒼き団長 ドギラゴン剣》が無視される状態の時でも、自分のコスト5以上のドラゴンの攻撃時に革命チェンジは可能だ!

ただしそれがバトルゾーンに出たら話は別。
様々な効果を持つ《ドギバス》も能力を無視される状態でバトルゾーンに降り立つと、タダのパワー13000のシングルブレイカー・クリーチャー。

ファイナル革命もT・ブレイカーも全てが消滅しているので、非常に残念な結果となる!悲しい!

※他にも墓地やマナから召喚するとか、タダ出し出来るって能力も無視されないぞ!(バトルゾーンじゃないからね)

クリーチャーの能力を無視する効果は、バトルゾーンでのみ有効。

大前提その2:書いてるけど書いてない!?

まずは下の図を見て欲しい。

大前提その2はこれ!

この無視する能力は、テキストが書いてあるけど書いていないかのように扱うのだ!!!

そう、「無視して書いてない感じで扱う」ってだけで決してテキストそのものが消滅しているわけではないって点が重要だ!!

つまり、無視されているクリーチャーでもテキストそのものは書いてあるので、な~んにも能力がない「バニラ」とはならない!

■G・ゼロ-バトルゾーンに自分の、カードに能力が書かれていないクリーチャーが3体以上あれば、このクリーチャーをコストを支払わずに召喚してもよい。
なのでこの《零次龍程式 トライグラマ》のG・ゼロ能力の条件「能力が書かれていないクリーチャー3体」の条件には使えないってわけだ!

無視するだけで、テキストは消えてない。

上記大前提は、全ての「無視系能力」の最も基本となる考え方だからこれをまずはしっかり頭に叩き込み、理解して欲しい!

では次の項からは、具体的な各種ケースを挙げていくぞ!

※ここからは公式QAより抜粋しつつ色々説明するよ!

後から付ける効果について

「得る」や「与える」など


公式サイトの《∞龍》のQAには上のような記述が見つかる。

どうもクリーチャーの能力を無視するというのは、

”「得る」や「与える」などで追加された効果”

も無視されるということらしい。

■自分の火のクリーチャーすべてに「スピードアタッカー」を与える。
例えばこれ、《“罰怒”ブランド》なんかの能力だね。

通常であれば《“罰怒”ブランド》がいれば、上記の能力の通り、自分の火のクリーチャーは全てスピードアタッカーになるよね。

けどこの時《∞龍》を相手が出していた場合、全てのコスト5以下のクリーチャーは能力が無視される状態になる。

当然《“罰怒”ブランド》自身はコスト7なので火を全てスピードアタッカーにする効果は無視されていないんだけど、その時、自分の他のコスト5以下のクリーチャーはスピードアタッカーなんだろうか?違うのだろうか?

答えは
「スピードアタッカーじゃない」

その《“罰怒”ブランド》が常在型効果として火のクリーチャーに与え続けているスピードアタッカーは、能力が無視されているクリーチャーに関しては、これも無視される。

これがQA抜粋画像で謳われていた、

”「得る」や「与える」などで追加された効果”も無視

って意味なんだ!
OK?

■このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、次の自分のターンのはじめまで、自分のクリーチャー1体に「ブロッカー」を与える。
もうひとつ、他のケース。

例えば自分のターンに《光牙忍ハヤブサマル》を召喚し、誘発型である登場時能力で自分のクリーチャー1体にブロッカーを与えてターンを相手に渡したとする。

その相手のターンに相手が《あたりポンの助》を召喚し、《ハヤブサマル》でブロッカーを与えたクリーチャーの名前を宣言したとしよう。

そうした場合、その宣言された名前のクリーチャーは与えられたブロッカーを、失う。

OKかな?

「破壊されない」など


変わってコチラ。
同じく公式サイトの《∞龍》のQAより抜粋。

■<アバレチェーン>自分のクリーチャーが攻撃する時、それがこのターン最初の攻撃なら、次の自分のターンのはじめまで、そのクリーチャーは破壊されない。
このQAでは、《聖武の鎖 レスラコーン》が攻撃して自身の「アバレチェーン」能力を発動させ、次の自分のターンのはじめまで、破壊されない状態にし、その後、相手にターンが渡って、相手が《∞龍》を出したら、《聖武の鎖 レスラコーン》に付与された「破壊不能の効果」が無効になるのかどうか、その問いの回答になっている。

で、QAの答えは、
「無効にならない」。

・・・あれ?

じゃあなんで1つ前の項の、スピードアタッカーとかブロッカーは無視されちゃってなくなるのに、この破壊されない効果はなくならないんだろう・・・?

誘発型だから?
いやいや、《レスラコーン》の破壊不能効果も誘発型で与えたけど、ブロッカーも《ハヤブサマル》の誘発型で与えたけどなくなったよ?

じゃあなんで《レスラコーン》はなくならないの?

その答えが次項。

無視されるか否かの分岐点

無視系能力で対象のクリーチャーの能力が無視される時、付与した能力が無視されるのかどうか、

それはその能力が、
与えられたものかどうかで決定される!

・・・・・。

いや、《レスラコーン》の破壊不能効果も誘発型で与えてるじゃん!!

という声が聞こえてきそうなんだけど、違うんだこれは。

与えてないんだ、《レスラコーン》の能力は。

重要なのは次の画像の箇所なんだ。

・・・・・。


実際に「テキスト」に「与える」とか「得る」とか書いてあるかどうかが、「無視される・されない」の分岐点なんだ!!

さらに言うと、無視されるかどうかは、誘発型とか常在型などのイベントの発生方法と一切関係ないんだ!

あくまで「テキスト」が命!

なのでここまで紹介したカードを含め、テキストを改めて見てみよう!

無視されるタイプ

与えるもの

《“罰怒”ブランド》
■自分の火のクリーチャーすべてに「スピードアタッカー」を与える
「与える」なのでこれは消滅!!

※例えば《∞龍》が出ていた場合、コスト5以下のクリーチャーのみ、この《“罰怒”ブランド》により付与されたスピードアタッカーも含めて「全ての能力が無視される」状態になる


《光牙忍ハヤブサマル》
■このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、次の自分のターンのはじめまで、自分のクリーチャー1体に「ブロッカー」を与える
これも「与える」なので無視されたら能力消滅!!

得るもの

《偽りの星夜 ブーケトス》
■自分のシールドがふたつ以下であれば、バトルゾーンにある自分の闇のエンジェル・コマンドは「ブロッカー」を得る
「得る」もダメ!無視される!

※これも《”罰怒”ブランド》と同じく、《∞龍》が出ていた場合、コスト5以下の闇のエンコマは、得たブロッカー能力含めて全部能力が無視される
※無視能力が《∞龍》なら、この能力自体は《ブーケトス》がコスト7なので有効

無視されないもの

■<アバレチェーン>自分のクリーチャーが攻撃する時、それがこのターン最初の攻撃なら、次の自分のターンのはじめまで、そのクリーチャーは破壊されない。
で、公式より「無視されない」と謳われている《聖武の鎖 レスラコーン》に戻ってみよう。

上のテキストをじっくりと見て欲しい。

どこにも「与える」も「得る」なんかの文字はないだろう?

だからこれは、発動した後に無視能力を適用されても無視されないんだ!!

■自分のコマンドはすべて「スピードアタッカー」と「マッハファイター」を持ち、ブロックされない。
もう1つ見てみよう。
《轟く革命 レッドギラゾーン》だ。

これはややこしいw

状況の前提として、相手が《∞龍》を出していて、自分は《レッドギラゾーン》の他に、コスト5以下の「コマンド」を出しているとしよう。

つまりコスト7である《レッドギラゾーン》の能力は有効なんだけど、他の「コスト5以下コマンド」の能力が無視されている状態だね。

この時、そのコスト5以下のコマンドはどうなるのか。

まず、「スピードアタッカー」と「マッハファイター」は「得る」と同義である「持ち(持つ)」で付与されているので、これは《∞龍》に無視される。

しかし最後、「ブロックされない」
これは「与える」でも「得る」でも「持つ」でもない能力。

なのでこれは《∞龍》によって無効化されないぞ!!!

■バトルゾーンにある自分のカードを、すべての文明のカードとして扱う。
さらにもう一つ。
《革命類侵略目 パラスキング》だ。

これは文明を追加するテキストとして、「扱う」という表現が用いられている。

これが《∞龍》状態の時、コスト5以下のクリーチャーはどうなるのか。

答えは「全文明持ちのまま」!

無視能力は文明追加に手を出せないぞ!!

無視に関する補足

誘発して待機中の効果

《神聖龍 エモーショナル・ハードコア》なんかを使うと出てくるケース。

既に誘発済みで効果の解決を待っているものがある時に、 《エモーショナル・ハードコア》の登場時能力でクリーチャー名を宣言して、その誘発させたクリーチャーの能力を無効化。

これは時既に遅し。
誘発してしまったものは、それが解決される前に発生源を無効化しても、待機している処理には一切の影響を与えないぞ!

例を挙げると、相手が《異端流し オニカマス》を出している。
その状況で自分のターンに召喚以外の方法で《エモーショナル・ハードコア》を出すと、出た瞬間に《エモーショナル・ハードコア》は《オニカマス》の効果を発動させてしまう。

ただ自分のターンだから、自分の《エモーショナル・ハードコア》の登場時能力を先に使えるのでそこで名前宣言「異端流し オニカマス」。

この宣言した瞬間から《オニカマス》は全ての能力を失うんだけど、残念ながら《エモーショナル・ハードコア》を出した時に誘発した《オニカマス》のバウンス効果は有効なまま。

その効果で《エモーショナル・ハードコア》は手札に戻されてしまうぞ。

誘発した効果は消えないってことだね。

ゾーン変更誘発

バトルゾーンからそれ以外のゾーンに移動した時に誘発する効果。

そういったものを「ゾーン変更誘発」っていうんだ。

もしその手の能力を持っているクリーチャーの能力が、《∞龍》なんかで無視されている状態の時に、ゾーンを移動したらどうなるだろう?

大前提に「無視されるのはバトルゾーンだけ」って書いたから、これは効果を使えそうな感じなんだけど実際はダメ!使えない。

ゾーン変更誘発、それが発動するか否かってのは「移動直前の場所での状態が参照される」というルールになっていて、移動前、バトルゾーンでは《∞龍》なんかで「実質バニラ」になっていた場合、ゾーン変更誘発のテキストは無視される状態になっている。

で、ゾーン変更誘発なので移動直前の場所での状態を参照→あ、バニラ、となってこれを解決することができないんだ。悲しいねぇ。

ちょっと前にルールが改定されたんだよこれ!(2020年9月くらい)

得る・与えるとは

得る、与えるとは一体何なのか。

もう上の画像を見てもらえれば一目瞭然なんだけど、「得る」とか「与える」などは、実はその与えられたクリーチャーが実際にそのテキストを持つかのように扱われるんだ。


これは公式より抜粋した《あたりポンの助》のQAなんだけど、ここにその旨が書いてあるよね。

※そして合わせて、パワーの増減、文明の追加や、アンブロッカブルなんかは「テキストを追加しているわけではない」ので、無視されないということも謳っているね

無視するとは

ここまでのお話をまとめて、「クリーチャーの能力を無視する」って能力は、以下のように表す事が出来る。

クリーチャーの能力を無視する能力とは「テキストに書いてある事を無視する能力」である!!

そのまんまじゃねぇか!!!と思った人もいると思うんだけど、これが最も簡潔かつ的確に表現した説明なんだ。

ただし上で説明した「得る」とか「与える」が「テキストに足されたように扱われる」という認識がない場合は、上の説明で誤った着地点に行き着いてしまう。(この違いは大きいぞ!)

で、それら「能力無視系効果」の影響範囲をまとめた画像が次のもの。

まぁルール上、こんなふうに扱われるってことだね!

あ、ここまではクリーチャーの能力を無視する事についての記事だからね!

次項からは呪文の効果を無視するって話が始まるよ!

呪文を無視する

■コスト5以下のクリーチャーの能力とコスト5以下の呪文の効果を無視する
「呪文の効果を無視する」って能力はこの《∞龍 ゲンムエンペラー》だけしかないと思うんだけど、(オラマッハは「失う」。まぁ結果一緒だけどw)

こっちは「クリーチャーの能力を無視する」よりもずっと簡単。

基本的な考え方はこう。

唱えるまでは普段と一緒。
けど唱えたら、その呪文には何も書かれていないものとして処理する。

こんな感じ。

だから《シンクロ・スパイラル》も代替コストで唱えることは可能だし、

※ただし唱えても効果は一切なし(コスト3の呪文なので)

《絶望と反魂と滅殺の決断》を墓地から唱えることも可能!

※ただし唱えても効果は一切なし(コスト5の呪文なので)

ね、簡単でしょ?

呪文の継続効果

問題は既に唱えて処理が終わった後に出てくる《∞龍》。
付け加えると、継続的効果を発生させるコスト5以下の呪文が有効な時に出てきた《∞龍》だね。


これはそれがどんなタイプのものであれ、発生源がコスト5以下の呪文であれば問答無用で効果を消すぞ!

以上!

無視系能力持ちカード一覧

では最後に「”クリーチャーの能力を全て無視する能力”をもつカード」を全種類列挙だ!
全部知ってる?

∞龍 ゲンムエンペラー

■<ムゲンクライム>4(自分のクリーチャーを4体タップし、 4(水/闇)支払って、このクリーチャーを自分の手札または墓地から召喚してもよい)
■∞ブレイカー(「∞ブレイカー」を持つクリーチャーは、相手のシールドを好きな数ブレイクできる)
■ブロッカー
■コスト5以下のクリーチャーの能力とコスト5以下の呪文の効果を無視する。
まずはこの今大変猛威を奮っている《∞龍 ゲンムエンペラー》。
比較的軽いコストで出てくるわ、パワーは無限だわ、そしてコスト5以下のクリーチャーの能力と、同じくコスト5以下の呪文の効果を無視するわ、とハチャメチャな強さ!

※今回紹介するクリーチャーたちの中で、これが唯一「呪文の効果を無視する」能力を持っているよ(これについてもこの記事ではちゃんと解説するね!)

あたりポンの助


■W・ブレイカー
■このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、《あたりポンの助》以外のクリーチャーのカード名を1つ選ぶ。
■選んだ名前を持つクリーチャーの能力をすべて無視する。
続いては《あたりポンの助》こと《アタポン》。
これは登場時能力でデュエマのクリーチャー名を宣言し、以降その宣言されたクリーチャーは能力が無視されるという能力。怖い。呪いだよ呪い。

※これで宣言する名前はバトルゾーンにいるクリーチャーじゃなくてもOK、デュエマに実在するものならなんでもいい!

神聖龍 エモーショナル・ハードコア


■ブロッカー
■W・ブレイカー
■このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、《神聖龍 エモーショナル・ハードコア》以外のクリーチャーの名前を1つ選ぶ。
■選んだ名前を持つクリーチャーの能力をすべて無視する。
■相手がクリーチャーを選ぶ時、バトルゾーンに自分の他のオラクルがあれば、このクリーチャーは選ばれない。(ただし、このクリーチャーを攻撃またはブロックしてもよい)
3枚目は《神聖龍 エモーショナル・ハードコア》。
これも《アタポン》とおなじ登場時に指定した名前のクリーチャーが無視される系。

ケッシング・ゼロ


■S・トリガー
■「気に入らねぇやつは消す」と言ってもよい。そうしたら、このターン、相手のクリーチャーの能力すべてを無視する。
唯一の呪文で「クリーチャーの能力を無視」するカード《ケッシング・ゼロ》。
ちゃんと「気に入らねぇやつは消す!!!!!!」と宣言しよう!!!

ゼーロJr.&ゲンムエンペラー

■<ムゲンクライム>2(自分のクリーチャーを2体タップし、2(水/闇)支払って、このクリーチャーを自分の手札または墓地から召喚してもよい)
■このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、他のコスト5以下のクリーチャーを1体選ぶ。次の自分のターンのはじめまで、そのクリーチャーの能力をすべて無視する。
コロコロの付録のダークホース《ゼーロJr.&ゲンムエンペラー》。
唯一の登場時能力でコスト5以下のクリーチャーの能力無視効果を生み出すクリーチャー。
けど、バトルゾーンにいるクリーチャーしか選べない。(自分のクリーチャーも選べる)

しかし誘発効果で無視するもんだから、除去されても効果が残るのがエラい!

緊急プレミアム殿堂


■カードの名前を1つ選んで言う。次の自分のターンのはじめまで、誰もその名前のクリーチャーをバトルゾーンに出せず、その名前の呪文を唱えることができず、その名前のクリーチャーは無視される。
最後はこれ。
その名が示すとおり、発売と同時に「プレミアム殿堂入り(禁止カード)」したジョークカード《緊急プレミアム殿堂》。

なお、効果はメチャクチャ強いw




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